もちメモ

なんかいろいろ。メモ代わりに。

ツキステ。第二幕 月歌奇譚夢見草 感想・考察

いってきたよ夢見草~~~!



※公演中の舞台のネタバレ、感想、また、かならずしも良い感想ばかりでなく、こうしてほしかったというような個人の希望も書かれています。
ご理解の方のみスクロールをお願いします。※



初見でめっちゃびっくりしたとことかたくさんあるので、今後観劇予定の方は絶対読まない方がいいかと思います。



……







27ソワレ、28マチネ(どちらも月の章)を観劇しました。
この舞台一回じゃ後半のあれやこれやを消化できないから忙しい中なんとか二回見れて良かった……。

ブルーシアター平日でも埋めるってすごいなあと思いつつ、私も4月のは、チケ取り段階では二階席一回でいっかーと思っていてはまってしまった口なので,そんな人が多いのか、前回よりもずっとずっと広い会場に加えて、満員の座席に感動していました。
加えていつもどおりブルーシアターの立地の悪さにいらいらしつつ、ついたら物販やらAVブースやら見てテンション高まって。27マチネの音響事故で返金とかあったから、27ソワレは無事幕が上がるかすごい怖かったです……。ひさびさにあんなひやひやしました……。



ツキらじ終了後、出シリアス。
ちょこちょこはさまれるギャグ。
そして夢見草世界に行ってからは殺陣!ギャグ!泣き!と盛りだくさんでした。演技パートでも通路演出がすごい多くて、通路際だった時は「夜君めっちゃ近くにいる;;」って感動してました。



ツキステからハマった新参なので、ツキウタのことあんまり知らないのですが、夢見草っていう設定はここが初出なんだよね?

☆自分用覚書あらすじまとめ
夢見草世界は、幕末とは全く違う世界。
舞台である世界は、大戦によって大陸の人は死滅し、島国のヤマト国だけが人が生き残っています。
混沌究めた中、突然現れた坂本龍馬(と、彼によって意思を失った兵士、桜花衆)によって人々は抑圧、統制されていました。
それに対抗する組織「新選組」があったものの、近藤土方は倒されており、残るは10人の子供のみでした。
その子どもたちこそグラビプロセラに似た(パラレル)面々でした、ただし、始さん隼さんはイレギュラーな存在の為夢見草世界には存在していません。

夢見陽は余命半年。
陽君の「生きたい」という言葉が、舞台夢見草の台詞とリンクしたことで夢見草世界に飛ばされてしまいました。(夢見草の自分との入れ替わり)
陽君も初めは入れ替わったものの、途中で夢見陽に戻ってしまう。
生きたいと願ったはずの夢見陽君のみが夢見草世界に残されたものの、残りの夢見みんなは現実に送ったことから、隼さんなら入れ替わりを起こすことができる、と言われたものの、「これでいい、(現実の)みんなには悪いが代わりにこの世界で死んで」っていう陽。

ぎくしゃくする年中を見守る年長組は――?
戦いに巻き込まれた年少組は――?
素の世界にもどれるのか!?
坂本との戦いの結末は!?

そして陽と夜の運命は!?

……



って感じです。ぶっちゃけ公式のあらすじ読んでいたけど、こういった細かい情報は舞台で初めて聞いたので、一回目は頭こんがらがりそうでした。というか公式のあらすじの時点ではここまでシリアス一辺倒とは思ってなかったし。
あとパラレルに存在しないリダズ、最強すぎるし、因果の理を無視した存在じゃない?こわい。
この二人が生きているツキウタ正史、すごいな。


陽くんがああいう暗いことを言うと本当にめちゃくちゃシリアスなんだなと。というか彼自身も追いつめられているんだなと。

年少組年長組のそれぞれのパートがすっごい良かった。
年長組はほんとうに両親て感じで、見守る感じで。
海さんが最悪の場合は陽と一緒に残るから、みんなを頼むな、っていうシーン、あまりに懐が広くてびっくっりした。
そら隼さんもびっくりでしょ。隼さんも、それに付き合おう、みたいなシーン、完全にプロセラの良心両親ズでした。

年少も、戦いの時には涙をいっくんがいつも手を引いてあげてて可愛かったし、二人のパートでいっくんが泣き言を言った時に、涙が「いっくんはつよいよ、ヒーローだよ」って励ましてあげるの、最高でした。お互いが支え合っているんだよ……。あと月に手を重ねるのかわいい。あんなかわいい子たちいる!?



そして私的最大のびっくりポイント、いつから夜君は夢見夜くんにもどってたの!?ってのは二回目観ながらずっと考えてた。

これいろんな人の意見を聞きたいのですが個人的にここかな?と思ったのは陽くんとのふたりきりの会話シーン(謝ったりするあたり)の後半じゃないかな、と思います。
具体的には陽に肩をつかまれて夜君がハッとするあたりから戻っていたんじゃないかなと推測。
その前の年中組のシーンではプロセラっていうチームがあって陽もそれなんだよ~っていう説明をしているし、このシーンの序盤も、「いままで平和な世界に生きてきて~」っていうセリフがあるので、この時点ではまだ夜君だとおもってます。

あと、個人的にはここのシーンのラスト「最後まで(陽が死ぬまで)一緒にいるから」(意訳)みたいなシーンがあるのですが、この言葉はいままでずっと夢見陽君といた夢見夜君に言ってほしいという希望があります。実際最期まで一緒にいたのは夢見夜君なわけで、もし夜君が言っていたとしたら嘘になってしまうわけだし。夜君には嘘ついてほしくない。

夢見草の歌の前、年長以外での陽動シーン、みんなでGRAVITY!を歌うのですが、ここで踊ってるみんなに対して、夜くん陽君はあわててとめるみたいな感じの演技なんだよね(たぶん)。これってこのふたりはもう夢見陽夢見夜だからダンスは踊れないっていうことなんじゃないかと。そうだったらすごい細かい演技じゃないですか、感動。


というか陽くんは初め年中組のシーンでは陽くんだったけど、合流シーンもしくは状況説明のシーンの前あたりで夢見陽に戻っちゃったってことでいいんだよね?
あまりにぬるっと戻ってたものだからこっちも「いつから……?」と思いました。


ラストさー、辛すぎるよ……。
27ソワレは実質初回みたいな感じだったので、ここでおわり!?って客席ざわついてました。
谷君の泣く演技、押し殺す感じが好きだったのに、さいごだけ声を上げてワンワンなくのはずるすぎる。泣けた。

このシーンで終わったから結局明かされていないんだけど、みんなは元の世界に戻れたのだろうか。
ひとつ気になっているのは、隼さんが教えてくれた坂本さんを元の世界に戻した方法が「イレギュラーであるリダズの刀で殺す」だったことで、もしかしてこれを自分たちにもやったのだろうか……。と。そんなのメリバじゃんやだ、とか思ったり。陽君を失ってみんなの元に戻ったら、夜君は「リダズの剣でみんなを殺す」っていう修羅場に立ち会わなくてはいけなくなるのかな、と。
その場合身体は死んだわけだし夢見のみんなが無事に帰って来る保証もないし。もしかしたら夢見夜君一人ぼっちになっちゃうのかな;;とか思った。
隼さんのマジカルパワー信じてるからどうかみんな平和にいれかわってほしい。

あとあまりにも坂本さんがかわいそうだなと思いました。
正直私も混沌しているなら多少きつくても統制した方が良いんじゃないか?とは思うし、あまりに坂本さんの過去が重いので、素の世界に戻って彼は大丈夫なんだろうか。
報われてほしい。坂本さん元の世界で絶対絶望しているし、なんか救いの形を示してほしかったなと思いました。


・・・・・・・・・・・

ライブパートもすっごく良かったし、楽しかったのですが!!!

ツキノウタの二番、年中の担当が「葵・新:忘れないで  陽・夜:命途切れても」なの完全に狙ってるし、これ一幕の夢見草のラストのこと思い出して聞くたびに泣いてしまう。

アニメ見ているときはすごいかっこいいCGの曲!という感じだったのですが、めちゃくちゃ重たい、大事な曲なのでは!?って気がしています。
陽も夜もラストのシーンでは元の世界に戻ってきているわけだから、夢見草の世界の自分たちが同じようなこと言っているのは知らないはずなんだよね。
でもこの世界でも同じような歌詞を歌っている。それって運命じゃない!?
もはや幼馴染というかそれを超えて運命力が強すぎる。転生パロがはかどりそう。
こんかいの舞台年中組推しはほんとうに息が止まるんじゃないだろうか……笑

あと、淡い花も完全に泣き曲になってしまった。「さよならなんていいたくない……」泣ける。
いままで聞いてテンションぶち上げてた「ONE CHANCE」も陽の「どうせ夜は泣いてたってほんとはね隠しちゃって」で、陽が死ぬときになってようやく隠すこともできないくらい号泣していた夢見夜のことを、すでに死んでしまった陽は知らないんだ……って思ったし、夜の「僕だけの太陽に」で、陽のことすっごく大事だったんだね;;って思うし。なぜかペンラとうちわしながら号泣してました。ペンラ振ってコールしながら泣く不審者と化してました。

はやみんなが笑顔でダンスしているだけで、「あんな辛いパラレルもあり得る彼らが笑顔をくれている」という事実に感謝してしまいます。そもそもリダズは存在自体が奇跡なわけだし。
ありがとうアイドル最高。


すっごいたのしかったんだけど、こうやって考察とかしちゃうくらいに全体的に鬱だったので、またみんながきゃっきゃしてるのが見たいです、みれるのルナライかな!


桜の章はブルーレイ待ちなのですっごい気になる……。あと、背景の月が櫻に代わるんじゃないかなと思っているんだけどいかがでしょう?

「陽は太陽で鮮やかに光っていて、陽がくじけてもそれを見守るまあるい月(夜)がいる」みたいな隼さんのこじゃれたセリフとか、前の世界と同じにみえる月だ……。「月が見える湖に身投げした」っていう朏さんのセリフとかかわるんだろうな。「葵」と「新」って「陽」「夜」ほど話に出しやすい感じじゃないので、どう絡めるのか気になる。太陽と月っていう正反対モチーフの白年中、いたるところで盛り込まれていたし。ラストシーン、月に触れてくれたの良かった。新くんに桜のイメージはあるけど、陽くんに月のイメージはあんまりなかったのですが、なるほどな~という感じ。
太陽が沈んダ瞬間を月が見守っていたってことがすごい……ツキウタすごい。
坂本龍馬の言葉とされている「日本の夜明けぜよ」ってもしかして坂本さんが倒されたものの陽(太陽)も死んだっていうのとかけてるのかな、すごすぎ。


考察厨には最高の舞台でした。ブルーレイ楽しみです!!!



以上、観劇すぐでテンション高いうちの感想と考察でした!